2013年4月5日金曜日

区画好きとしてはハズせない伊興・西伊興地区

場所: 日本, 東京都足立区伊興2丁目
 今回の舞台は伊興・西伊興地区です。 …いったいどこなんだ? という声が聞こえてきそうですが、伊興・西伊興地区は、足立区の、舎人公園と竹ノ塚駅の間にあります。

なぜそのようなマニアックな地域を取り上げるかといいますと(いつもの事ですが)、この2つの地域は、区画が好対照だからです。 区画好きとしては、ハズせない地域なのですよ。

規則的な区画と有機的な区画

グーグルマップで、2つの地区をご覧ください。



どうでしょう!? 伊興地区の整理されてない有機的な区画と、西伊興地区の杓子定規に整理された碁盤の目の区画。この2つの地区の差! まるで「区画整理実施前、実施後」みたいでしょ。

碁盤の目の西伊興地区


西伊興地区から、実際に歩いてみました。

ご覧の通り、まっすぐ、まっすぐな道です。

高い建物は無く、一戸建ての住宅が目立ちます。 緑地も、ちらほら。

桜並木もありました。

桜並木
この碁盤の目は、どのような経緯で作られたのでしょう?

調べて見ましたら、1961年12月より開始された土地改良事業に由来するそうです。

土地改良事業は、過去に世田谷区希望ヶ丘で触れた、土地区画整理事業とは、ちょっと違うものでして、土地改良事業は、農業用地を対象にしたものです。

…という事は、当時の意識としては、このあたりは今後も農業を主とした地域であり続けると考えられていた。 のではないかと考えられますね。

世田谷区希望が丘の土地区画整理事業の開始は1965年10月。 西伊興では農業用地を整備していた頃に、希望ヶ丘では住環境用地を整備していたという事。 現在は両方とも同じような風景ですけど、開発スピードの差を感じる事ができるわけです。


けど、「土地改良事業だから農業を視野に入れてた」というのは早計かもしれません。 「一応今は農地だから土地改良事業にするけど、碁盤の目状に道を作れば、住環境整備にも対応できるよね」という目論見は、あったかもしれませんから。

有機的な区画の伊興地区


西伊興と違い、伊興は、道がぐにゃぐにゃ曲がってます。

個人的には、こういう区画のほうが散歩していて楽しいです!

曲がりくねった地区には、一戸建て住宅と、アパートと、神社やお寺さんも、ちらほら、見えます。

では、伊興地区はなぜ、西伊興とは対照的に、有機的な区画なのでしょう?

それは、伊興は昔からの町だから。 でしょう。 農地よりも住宅地のほうがいろいろと事情が複雑になり再整備しにくくなるのは容易に想像できます。

goo古地図で昭和22年の航空写真を見る事ができますが、伊興地区は家が立ち並んでいるのが分かります。 それに対して、西伊興は、見渡す限りの農地です。

goo古地図
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.47.9.731N35.47.28.912&ZM=9

そして伊興地区の道のいくつかは、用水路に沿って作られているそうで、なるほど、川が蛇行にあわせて道が曲がったのですね。


とはいえ伊興地区の整備計画は無いわけではないようで、新しい道を作る計画があるようですよ。

西伊興地区地区計画
西伊興の地区計画に、伊興地区に伸びる道路計画が

伊興の東には竹ノ塚地区があります。竹ノ塚もじっくり見ると面白そうですが、それは、またの機会に。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



より大きな地図で 「尊い東京の姿」一覧地図 を表示