2013年6月25日火曜日

分断された遊歩道って何とかならない?in下井草

場所: 日本, 井荻駅(東京)
今回の舞台は杉並区の下井草です。 妙正寺公園の周辺には素敵な遊歩道が整備されております。しかも、ノーベル賞の小柴昌俊博士とコラボして「科学と自然の散歩みち」として、大々的に整備してあるのです。

…でも、ちょっと残念。道が渡れないし。 いや、下井草だけではないんですけど。


科学と自然の散歩みち


下井草は西武新宿線沿線、杉並区北部の住宅街です。 都心に近いですが、駅前には昔ながらの八百屋や魚屋が元気に経営していたりして、穏やかな所であります。



杉並区ですが、一戸建住宅がゆとりをもって立ち並んでいる街並みは、練馬区っぽいです。 …そんな事を書くと杉並区民は「練馬区と一緒にされたくない」と立腹されるかもしれませんが。

この街並みについては秘密があり、後日書きたいと思ってます。


街の南には、妙正寺川の終点、妙正寺公園があります。
…ここまでは、下井草を散策する前から知っていた事。

妙正寺公園
知らなかった事は、住宅地の中に、いい感じの遊歩道が整備されてる事です。

科学と自然の散歩みち
科学と自然の散歩みち

「科学と自然の散歩みち」といい…
こちらがその遊歩道。




道路わきに緑が植えられ、あじさいの花が、いいアクセント。
なんとも素敵な道じゃないですか!?

そして、遊歩道の一角に、卵の石碑が。

やればできる

これは、ノーベル賞を受賞した小柴昌俊博士からのメッセージ。


下井草と小柴昌俊博士に、どんな関係があるのか。 それは、小柴昌俊博士が杉並区の名誉区民であり、杉並区立科学館の名誉館長なのだとか。

卵はもう1つあった。

道路は渡れない


しかし、そんな、自然いっぱい夢いっぱいな下井草の遊歩道、科学と自然の散歩道にも、残念な所が…。


それは、横断歩道が無い事です。
広い道路に出るたびに、近くの交差点に迂回させられます。


道端には、わざわざ、こんな舗装もされています。


遊歩道はあるけど道は渡れない。これ、下井草に限った事じゃないのです。

これが、行政の限界というやつでしょうか。

たしかに、横断歩道や、押しボタン式信号を付けるというのは、それだけ費用がかかるのは分かってますが…

デザインとして納得できないんですよね…


そもそも、このような緑道の目的は、元々あった川に蓋をする事であり(昔の東京の川と空気は、もっと汚かった)、この遊歩道も、川に蓋をしてできたものです。 なので、遊歩道として愉しんでもらうのは二の次…というのは無情な真実なのかもしれません。

でも、この遊歩道は、まがりなりにも「科学と自然の散歩みち」という名前をつけ、小柴昌俊博士のメッセージまで作って整備しているのですから… どうせ整備するのなら、もっと完成度の高いものにしてほしい。と思うんですよね。


かわいい動物イラストにも理由が?


…そうそう、


車の通りが少ない道には、「とまれ」の文字と共に、動物のイラストが描かれております。




ライオンだけではなく、パンダやイルカ、ワニもいます。
同じライオンでも、座っているものがいれば、立っているものがいて… 遊び心がありますね!



でも、この工夫をしなければならないのは… ついつい飛び出ししてしまいやすいからでは? と思うのです。

遊歩道は自動車の心配なく歩く事ができます… が、その心持のまま、一般道との交差点に入ってしまう可能性です。

なので、もしかしたら、普通の自動車道よりも、かえって、危ないのかもしれない…

だからこそ「とまれ」に注目してほしい。 なので、動物のイラストを描く事にした。そんな仮説が成り立ちます。



元々自動車の往来が少ない道なのですから、もっと歩行者優先でいいと思うのです。 横断歩道をつけて、自動車のほうに、もっと一時停止や速度を抑制するように、できないものなのか…

幹線道路で自動車優先なのは、ある程度仕方が無いとしても、住宅街の街路まで自動車優先である必要はあるのだろうか?





次回も、この界隈について書きたいと思ってます。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



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