2015年2月27日金曜日

大手町で見つけたエコ公園。面白いけど、作った理由は?

場所: 日本, 〒100-0004 東京都千代田区大手町2丁目
大手町の日本橋川沿いを歩いていたら、エコロジー技術の展示をしている公園を発見しました。 公園の中に植物工場があったり、排水を濾過してホタルを呼んだり、ミドリムシを飼ったりしてます。

…面白い! 面白いのでこうやってブログにしたいと思うのです。 …ただ、面白いけど、やはり疑問は残ります。 …この公園を作った理由は、何でしょう?


こんなエコ公園を作っても儲けは無い…気がするけど


その日は、特にアテもなく大手町を散歩していたのです。 …いや、アテもなくというのは少しウソで、平将門の首塚と十思公園を見たいなと思ってたのです。

けど、一直線に向かうのはやっぱりつまらないかなと思って、わざと脇道にそれたり迂回したりしてたら… また、謎の公園を見つけてしまったというわけです。


その名も「大手町フィナンシャルシティ エコミュージアム」

何やら展示物が置いてある公園みたいです。



エコミュージアムの全景は、こんな感じです。 日本橋川沿いの歩道脇にあります。


…さて、どんなものが展示されているのでしょう?





まず目をひいたのが、この21世紀的なカプセル。
…なんでしょう、これは。


これは、なんと、植物工場。

この中で、植物を栽培しているそうです。

QRコードをかざすと詳しい説明が見れるのですが、それによると、この植物工場は、高機能フッ素樹脂のフルオンETFEフィルムによる膜構造の躯体で、フッ素塗料と太陽熱を効率よく反射する太陽光高反射遮熱塗装を用いたゼッフル遮熱工法が用いられてるそうですよ。 …分かんねぇ!

イチゴやレタス、サツマイモを生産してるらしいです。


…大手町に植物工場が、あったとは!


こちらは、いわゆる、展示スペース。

「新たな日本の競争力となる先進環境技術の展示スペース」 …とあります。

今まで、何か展示されていたことは、あるんでしょうか? あれば、QRコードからアクセスできるウェブサイトのトピックス欄に、履歴が書いてあっても良さそうですけど… 特に書かれてないんですよねぇ。



これは水琴窟といって、竹筒に耳を当てると、水滴がしたたる音が聞こえます。

実際に聞いてみたら、ちゃんと聞こえました。

エディブル"シェード"ガーデン グローイングアート
単なる花壇に見える所も、洒落た名前がついてます。


モダンなパネルの囲いには、何が展示されているのでしょう?

環境モニタリングディスプレイ
環境モニタリングディスプレイ

これは現在の気象情報を表示するディスプレイですね。

…都会的でスタイリッシュだけど自然のぬくもりも伝わるようなエフェクト…だったと思います(うろ覚え) スクリーンセーバーかデジタルフォトフレーム代わりにずっと表示しておきたくなるものでした。 お古のタブレット端末とかでね。

ユーグレナ オイル産生微細藻類
ユーグレナ オイル産生微細藻類
ユーグレナは聞いたことがあります。 ミドリムシの事で、バイオ燃料になるんですよね。

バイオ燃料が普及している社会を想像すると、なんだか優しくてかわいらしくてカッコよくて、天候も少しは安定していて、悪くない世の中だと思うんですけど… 日本でそんな事主張するのはケツの青い子供だという風潮があるでしょ? 「社会にいい事」なんて考えるのは子供で、大人ならコストと権利で行動するんだ。みたいな。 環境に悪くたって、化石燃料のほうが安くて得ならば、そちらを使う。的な。 そして某ムラの大人達は、いくら割に合わなくても、自分たちの生活を守るために、なんとしても原子力を。

…おっと話がそれた(^_^;)

Sphelar(スフェラー)
Sphelar(スフェラー)

これはSphelar(スフェラー)という太陽電池だそうです。 小さな球の形をしており、それにより、光を受ける事ができる角度が広いそうです。 曲面に設置する事も、窓ガラスに設置する事も可能で、発電する窓の実現に向けて開発中なのだとか。

…これも良さそうだけど、やっぱり、某ムラの方々の目の敵にされそう…

ほたるのせせらぎ
ほたるのせせらぎ

こちらは、濾過した排水を使って蛍を呼ぶプロジェクト。 その名も、ほたるのせせらぎ。 蛍の羽化には毎年成功しているそうです。

湿生花園
湿生花園
排水の濾過には、こちらの湿生花園も使用しています。

…単なる綺麗な水生植物プランターだと思っていたら、濾過装置も兼ねていたとは。







いかがでしたでしょうか。



大手町フィナンシャルシティエコミュージアムは、様々な環境技術を展示するスペースでした。 それを日本橋川の遊歩道に作る事で、道行く人にPRしています。

こういう公共の場所の展示って、何が面白いかというと、利益という枠組みから外れている点なんですよね。 前にスカイツリー周辺で「藝大・台東・墨田アートプロジェクト」の芸術作品めぐりをしましたが、このエコミュージアムも、果たして、どれだけの人が見るものなのか…という疑念と、たとえ見てくれる人がいたとしても、その人は1銭もお金を落とさないわけですから…

利益を生まない施設を作る豊かさ。 一見ムダなものを許容する豊かさ。 街を歩いていて、そういうものを発見すると、嬉しくなるんですよね。





…とはいえ、現在、どのくらいの意欲でこの施設を運営しているのかは、ちょっと疑問があります。 というのも、オープンしたのは2012年10月29日だそうですが、トピックスの履歴が、ことごとく、そのちょうど1年後の2013年10月29日で止まってるんですよね。 2014年のトピックスは、蛍の羽化の成功のみ。 という状態です。 



…そして何よりも、知りたいのが、この施設を作った理由はどこにあるのか。です。 大手町フィナンシャルシティというテナントビルが管理運営していると考えられますが、会社は利益を生み出すために存在するのであり、何も利益が出ない施設を管理運営するのはおかしいと思うのです。 …ほんとに、どういうカラクリなんでしょう?

そういえば、ビルの敷地に公園を造ったり、こういう慈善事業を行う事で、規制が緩和されて、より容積率の高いビルを建てることが可能になる。という話を聞いたことがあります。 そういう事でしょうか?

大手町フィナンシャルシティ エコミュージアム
http://www.ecomuseum.jp/

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



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