…しかし、中川橋の渡賃という、目先の利益に固執し、鉄道駅を拒否した結果…
社会の変化は残酷。 古い利益にしがみついてはいけない。
亀有駅から南にあるき、中川橋を渡ると、新宿という街があります。
新宿といえば、新宿区の新宿が極めて有名ですが、葛飾区にも新宿があるのです。
しんじゅくではなく「にいじゅく」と読みます。
中川のたもとに見えるのが、葛飾区の新宿の街です。
ここはかつて、水戸街道と佐倉街道の分岐点にある宿場町として賑わった街なのです。
現在の葛飾区のエリアでは、最も栄えていた街の1つかと思われます。
…それが、今は、この状態。
宿場町らしい風景は、どこにもありません。
一説によると、
新宿に常磐線の駅を作る予定があったそうですが、当時、中川橋は有料で…
「駅ができると中川橋からの収入が減っちゃう!」という意見で新宿は駅建設に反対。
一方の亀有は、鉄道の可能性を理解したため、駅は新宿ではなく亀有にできる事に。
その結果、かつては田んぼしかなかった亀有は、街として発展し、
かつて宿場町として栄えた新宿は、ごく普通の一般住宅街になりました…。
つまり…
目先の古い利益にしがみつき、新しいものを拒否すると、将来が無い。
その教訓を、まざまざと見せつけてくれているのが、葛飾新宿なのですよ。
(…まぁ、市街地と住宅地と、どちらが良くてどちらが悪い。という事は無いんですけどね)
今の水戸街道 |
現在の水戸街道で行き交うのは、駕籠でも馬でも飛脚でもなく、自動車。
道路沿いに立ち並ぶのは、全国チェーンの店。
…変化に対応し、私も、頑張らなければ(*`・ω・)ゞ
鉄道駅に対する後悔と憧憬の念
かつての宿場町の賑わいを知る、当時の御先祖様は、空の上で、鉄道駅を拒否した事に後悔しているかもしれません。
新宿の街が抱える、鉄道駅に対する後悔と憧憬の念…
それがあるとしたら、こんな所に、それが体現されていました。
新宿の少年野球の部員募集チラシ。
そのチーム名が「新宿スワローズ」なのです!
御存じの方も多いでしょうが、スワローズは、元々、国鉄の野球チームですよね。
チーム名の候補はスワローズの他にコンドルズの案もありましたが、鉄道としては「混んどる」よりも「座ろう」のほうが適しているという事で、スワローズになったんですよね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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