光が丘団地、よく見ると、いろいろなこだわりが感じられます!
メインストリートに施されている宇宙のデザイン。 光が丘の歴史と原風景を教える小川。 など!
春の風公園のこだわり
ここは本来、小川で水の流れに戯れることができる場所なのだと思いますが…来訪当時はご覧のとおりでした。
でも、わざわざ大石を無造作に配置している所に、こだわりがあると思いますし…
小さい子供でも水遊びができるような、浅瀬。
それを親御さんが見守れるのにちょうどいい、ベンチの配置。
ここも素敵だなぁ。 そして、よく考えられたこだわりの設計だと思います。
ツバキ園がある!
団地の中に、ツバキ園を作ってしまうなんて!
また、写真には撮り損ねましたが、温室植物園も光が丘にはあります。(それは、ごみ焼却場の排熱を利用しているのかも)
メインストリートは宇宙推し
こちらは南北に走るメインストリート。
真ん中の丸いのは、いったい何なのでしょう?
近づいてみると…
「木星」とあります!
…なぜに木星?
よく見ると、広場の真ん中にも…
ありました、地球。
これもみんな惑星です。
なぜ、街路に惑星のモニュメントなのか…? なぜ、わざわざ、これを、金と労力をかけて作ったのか…?
良くわかりませんが、これも、団地開発へのこだわりでありましょう。
光が丘では、こいつはまだ惑星です。
…そして、光が丘団地の宇宙推しはここだけではありません。
団地の南北をつなぐ橋。
真ん中に舗装されているマークは、月!
月見大橋という名前がついていて…
さらに、欄干には12星座のイメージが描かれています。
これは羊ですね。
へんに可愛くないのが芸術的です。
こういうデザインも、80年代当時らしいと思うんですよ。 今は、こんなの作ろうとしても、金のムダでしかありません。
秋の陽公園は原風景を伝える
秋の陽公園にも、小川があります。
小川は、春の風公園にもありましたが、こちらはちゃんと水が流れていました。
…というのも、こちらの小川は、昔ながらなのです。
ここが、光が丘団地ができる前、グランドハイツになる前、そして、成増飛行場になる前から、小川だった所を、あらためて、小川として整備してあるのです。
この地図は{国土地理院 電子国土Webシステム}{カシミール3D}{今昔マップ on the web((c)谷 謙二)}を使用しています。 この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万分の1 白子 明治42年測図 大正2年製版]です。 |
光が丘団地を東西に流れる「田柄川」が確認できます。 成増飛行場は川を分断して作られたのですねぇ。
よく見ると、田柄川流域では水田が作られ、水田の用水と思われる川が田柄川のすぐ北を並行して走っているのがわかります。
さらによく見ると、その川の流路と、光が丘公園の境界線が、一致している!
今も水田が! |
すぐそばに小学校があるので、児童の学習用と思われるます。
米の生育に関する教育だけでなく、光が丘の歴史も同時に教えている。という事でしょうか!?
…いやぁ、これは、面白い! そして、今昔マップとカシミール3D、やっぱ最高( *´艸`)
いやはや、ここまで考えてデザインされてる光が丘団地、すげぇです。
その他のこだわり
他にもこだわりはいくつか見られました。
駐輪場の支柱に自転車がデザインされていたり…
ちょっとしたステージには、いとをかしな芸術的装飾がほどこされていたり…
西洋式庭園っぽい所もあれば…
昔からの巨木を、そのまま活かしている所もありました。
いかがでしたでしょうか。
光が丘団地ができたのは1980年代。 東京の巨大団地といえば、多摩ニュータウンや高島平、桐が丘も有名ですが、光が丘団地はその中で最後発であり、団地の集大成だと思います。
今の集合住宅の花形は、団地ではなくタワーマンション。 もちろんタワーマンションにもこだわりの庭園やデザインはあるのですが(例えば二子玉川の帰真園) やっぱり、タワーマンションって、特有の威圧感と隙の無い感じが、団地に比べて、いまいち好きになれないんですよね…
80年代といえば、まだまだ日本東京は力強く経済成長しており、グローバル化も今に比べれば全然で、今よりもカネと心の余裕があったのでしょう。 だからこそ、メインストリートの惑星モニュメントのような、一見無駄なものも作ることが許されたのだと思います。
最後は、団地に反射する夕日の光で締めたいと思います。(どうして団地ってこんなに夕日が似合うんでしょうねぇ)
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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