2014年11月28日金曜日

再開発されても好きなものを好きと言える秋葉原であってほしい

場所: 日本, 秋葉原駅(東京)
…タイトル長ぇなおい(^_^;)

ええと、千代田区の秋葉原について、思う事を、街コラムとして書き留めたいと思いました。 秋葉原とは、どんな街なのか? これからの秋葉原は、どうなってほしいか? 秋葉原らしさとは? といった事を、1つの街について考え、自分なりに結論付けたかったので。

秋葉原公園の新旧比較もありますよ。



秋葉原は千代田区にとってドラ息子なのかも


秋葉原駅
秋葉原駅
秋葉原… ここ数年で、驚くほどピカピカになりましたよね。

なぜ、これほどまでに再開発されたのでしょう?


おそらく、隙間なく綺麗にして秋葉原を浄化したいのだと思います。 千代田区は。

元 青果市場
元 青果市場

駅ビルも、駅前も、青果市場跡も、この通り。


千代田区は、秋葉原が嫌いなのではないか!? とさえ思えてきます…。


考えてみれば、千代田区はとにかく硬派な街ばかりです。  官庁街霞が関、オフィス街丸の内、学生と知識の街神保町、古き良きブランドを残す神田、番町…

秋葉原は日本全国的にも独特な街ですが、硬派な街ばかりを有する千代田区として見ると、とんでもなく軟派です。


ラジオ会館も、完全リニューアル。

以前は、狭くて暗くてごちゃごちゃした感じだったと思いますが、そのような陰の雰囲気は一切なくなりました。

2014年11月23日 秋葉原公園
2014年11月23日 秋葉原公園

駅前の秋葉原公園も、綺麗になりました。


…たしか、再開発される前の写真が、あったはずです。 

…ごそごそ(ハードディスクをあさる)

2013年4月9日 秋葉原公園
2013年4月9日 秋葉原公園
ありました!
こちらは、2013年4月の秋葉原公園です。

少し窪んでいたんですよね。

2014年11月23日 秋葉原公園 2013年4月9日 秋葉原公園
2014年11月23日 秋葉原公園 2013年4月9日 秋葉原公園
「バリアフリーを考慮し、段差を無くしました」

「砂地はアスファルトで固めました。これで雨の日も水たまりはできにくいです」

「以前は暗い印象でしたが、樹木は最低限とする事で、明るくなるようにしました」


…そんな千代田区の声が聞こえてくる気がします。

この地図は{今昔マップ on the web(c)谷 謙二}{国土地理院 電子国土Webシステム}{カシミール3D}を使用しています。
この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 東京首部 大正8年鉄補 大正8年10月30日発行]です。
秋葉原公園は、秋葉原駅が貨物駅だった頃に、神田川から駅にはいる堀の跡でした。

再開発前は、そう言われてみれば、なるほど納得で… 段差の石垣も、少し湿っぽい感じも、もとは水路だったのか! と納得できる風景でしたが…

今はもう、堀を連想させる風景と空気感はありません。



…私、思うんです。

もし千代田区が、秋葉原をドラ息子のような目で見ているのだとしたら、いっその事、台東区にあげちゃえばいいのに。 って。

台東区は上野と浅草を有する、大衆文化の街。 そこに秋葉原も加われば、最強の大衆文化の街になるでしょ?




とはいえ、嫌いなわが子でも、自分の子である以上、手放す事はないでしょう。

だから、再開発という躾を施している。 と言えるわけでして。


昭和な秋葉原の風景を探して



まだ躾がとどいていない秋葉原を、探したくなりました。

…例えば、このラーメン屋とか。



ここも、あまり変わってなさそうです。



電子部品屋が並んでいます。 このあたりも変わってなさそうですね。

とはいえ、自分が覚えている昔の秋葉原というのは、せいぜい10年なので… 何年前から変わってないのかは、分からないのですが(おい)


ニューとつく施設は古い。 これは現代日本のあるあるです。

ニュー秋葉原センターは、大崎ニューシティーと並ぶ「2大古いニュー」でありましょう。

しかも「ニュー」ではなく「ニユー」だし。 …レトロだなぁ。

目の敵にされようとも、秋葉原は生き続ける




…でも、よくよく思い返してみると、

秋葉原に「歴史と伝統」という言葉は似合わないですよね。



秋葉原は、時代とメカ好きのニーズに合わせて、変化してきました。

扱う商品は、電子部品から、家電に広がり、パソコンに広がり、今や、アニメやアイドルにまで拡大。


秋葉原は、常に新しい文化とテクノロジーを吸収してきました。

しかし、新しいものを吸収しても、以前に吸収したものを捨てる事はしませんでした。

電子部品屋、パソコンショップ、アニメグッズ屋、メイドカフェ… それらが共存していますよね。



なので、再開発という新しい波とも、共存していくのでしょう。

ほら、ピカピカのビルに掲げられている広告は、アニメやアイドルのものばかり。


たとえ千代田区のお偉いさんの目の敵にされようとも、再開発という躾を施されようとも、秋葉原はずっと秋葉原であり続けるでしょう。



そう感じる理由は他にもありまして… うまく言い表せないのですが、秋葉原は千代田区にある硬派な街たちと表裏一体というか… 硬派な千代田区が我慢して抑圧している欲望が具現化しているのが秋葉原なのかもしれない… という気がするからです。


行政だけではなく、警察も秋葉原を好んでいないと思われます。

あの無差別殺傷事件は、過激なパフォーマンスが目立っていた歩行者天国を廃止し、秋葉原を浄化する機会だと思ったのでしょう。

しかし結局、歩行者天国は復活。 かつての過激なパフォーマンスは賛否あるでしょうけど、歩行者天国が復活したのは、秋葉原が偉い人に負けなかった証拠です。


私個人の感情としては、秋葉原は、このまま、秋葉原であり続けてほしい… と思います。

秋葉原であり続ける… それは、シャイで優しくて機械が好きな人たちが、正しさに抑圧された心を少しでもガス抜きできる街。 好きなものは好きと言える街。 ではないでしょうか。

問題になっていたような路上パフォーマンスも… 別に、いいじゃないか。と思うんですけどねぇ。 がんじがらめな日本にはもっと解放区があってほしいし… もっと取り締まるべき悪質なものは世の中いっぱいあるはずだと思うんですよね。





久々の街コラム。 …いかがでしたでしょうか。 

1つの街を、その街らしい風景を探して、その街について考えて、文章を書く… …って難しいなぁとつくづく感じます。ホント。

文章、ちゃんとつながってます? 軸が無いですよねたぶん。

…とはいえ、街というのは、いろいろな要素が渾然一体となっているものであり… 多面体なものだから・・・ 一面だけクローズアップすれば、何もかも綺麗にまとまるんでしょうけど、それでは街のコラムにならないと思うのですよ。 難しいなぁ。



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



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