サザエさんは実は、高級住宅街に住む資産家だったのでしょうか? しかし、新町分譲地は、桜新町と言えないのかも!?
桜新町に桜があるのを初めて知りました
こちらは桜新町駅前の大通りでありますが、今回のメインは、もう少し南なのです。
桜新町駅から南に歩き、玉川通りをわたりますと…
桜並木の住宅街が!
しかも、結構なお屋敷が立ち並んでおりますし。
サザエさんの住む町… こんなにもハイソだったのか!!!?
サザエさんは、実は、資産家だったのでしょうか!!!?
…もしや、この路地と一般住宅の風景だけをクローズアップさせて、桜並木と高級住宅の風景は完全に省略させたとか!!!??
この地図画像は{今昔マップ on the web」((c)谷 謙二}と{カシミール3D}を使用しています。 この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 東京西南部 昭和4年二修 昭和6年6月30日発行]です。 |
桜新町の歴史を調べてみると、なんと、日本初の分譲住宅地だったのです。 その名も「新町分譲地」
最初は単なる「新町」という名前でしたが、住宅地のメインストリートに桜が植えられ、それが桜のトンネルと呼ばれ注目をあつめ、それにちなみ、駅の名前も、街の名前も、桜新町になった。というわけです。
もう少し古い地図を見ると…
この地図画像は{今昔マップ on the web」((c)谷 謙二}と{カシミール3D}を使用しています。 この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 東京西南部 大正8年鉄補 大正8年9月30日発行]です。 |
桜新町駅の名前は「新町」だけで、新町分譲地には、駒沢開墾地と書かれているのが分かります。
こちらは、新町駅と新町分譲地を結ぶ道… の現在の様子。 商店街です。
サザエさん通りと名付け、活性化をめざしています。
Y字路の先に桜並木が続き… 身なりの良い紳士淑女がそこを歩いている…
そんな風景が想像できませんか?
そして、その中に、サザエさんも…?
新町分譲地は桜新町と言えるのか?
でも、サザエさんは新町分譲地ではなく、もっと駅のそばにすんでいたのかもしれません。
というのも、解釈によっては、新町分譲地は桜新町ではない! とも言えるのです。
そもそも、新町分譲地の住所は、桜新町ではなく、深沢なのです。
それは、戦後の住居表示実施前から。戦前から。
桜新町の名前の由来は、新町分譲地の桜並木なのは間違いなさそうなのですが… 肝心の新町分譲地を、桜新町だと思っている地域住民は、少ないのかもしれません。
「あそこは深沢。 駅のそばが桜新町」という認識のほうが一般的なのかもしれません。
…しかし、こればっかりは、地域住民に聞き込みをするわけにもいかないので、確かめようがないですよね。
こちらは、新町分譲地にある、普通の公園です。
普通の公園にも立派な門があるのが、新町分譲地! なのですが。
名前は地域住民の意思と欲求を反映します。 「桜新町」ではなく「深沢」なのがポイントです。
もし、桜新町のブランドが強く、新町分譲地に住む住民も、自分が住んでいる所は桜新町だと考える人が多ければ、この公園の名前は「桜新町の杜緑地」になっていたでしょう。
その前に、住所だって、住居表示の実施の際に、深沢から桜新町に変わっていたでしょう。 人気の街の住所は、どんどん広がっていく傾向がありますから。
…という事は、桜新町の由来となった新町分譲地は、桜新町という名前を受け入れなかった。という事でしょうか(・_・;)
たしかに、新町って、なんだか青臭い感じですし、深沢のほうが、ひっそりとしていて重厚感があり、資産家の潜む邸宅のイメージに合ってる気がします。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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