2014年4月26日土曜日

桜新町と新町分譲地~サザエさんの街は高級住宅地?~

場所: 日本, 桜新町駅(東京)
 世田谷区桜新町といえばサザエさんの街として有名ですが、本当に桜並木があるのを初めて知りました。 しかも、そこは豪邸が立ち並ぶ高級住宅街で、日本で初めての分譲住宅地「新町分譲地」だったのです。

サザエさんは実は、高級住宅街に住む資産家だったのでしょうか? しかし、新町分譲地は、桜新町と言えないのかも!?


桜新町に桜があるのを初めて知りました



こちらは桜新町駅前の大通りでありますが、今回のメインは、もう少し南なのです。

桜新町駅から南に歩き、玉川通りをわたりますと…


桜並木の住宅街が!



…てっきり、桜新町って、単なる瑞祥地名で、桜なんて無いと思ってました(^_^;)


しかも、結構なお屋敷が立ち並んでおりますし。


サザエさんの住む町… こんなにもハイソだったのか!!!?


サザエさんは、実は、資産家だったのでしょうか!!!?



細い路地に入ると、サザエさんに近い風景も、あるにはあります。

…もしや、この路地と一般住宅の風景だけをクローズアップさせて、桜並木と高級住宅の風景は完全に省略させたとか!!!??

この地図画像は{今昔マップ on the web」((c)谷 謙二}と{カシミール3D}を使用しています。
この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 東京西南部 昭和4年二修 昭和6年6月30日発行]です。
昭和初期の地図を見ると、田畑の真ん中に住宅街ができているのが分かります。

桜新町の歴史を調べてみると、なんと、日本初の分譲住宅地だったのです。 その名も「新町分譲地」

最初は単なる「新町」という名前でしたが、住宅地のメインストリートに桜が植えられ、それが桜のトンネルと呼ばれ注目をあつめ、それにちなみ、駅の名前も、街の名前も、桜新町になった。というわけです。

もう少し古い地図を見ると…

この地図画像は{今昔マップ on the web」((c)谷 謙二}と{カシミール3D}を使用しています。
この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 東京西南部 大正8年鉄補 大正8年9月30日発行]です。

桜新町駅の名前は「新町」だけで、新町分譲地には、駒沢開墾地と書かれているのが分かります。


こちらは、新町駅と新町分譲地を結ぶ道… の現在の様子。 商店街です。

サザエさん通りと名付け、活性化をめざしています。


この桜新町交番のあるY字路が、新町分譲地の入り口。


Y字路の先に桜並木が続き… 身なりの良い紳士淑女がそこを歩いている…


そんな風景が想像できませんか?


そして、その中に、サザエさんも…?


新町分譲地は桜新町と言えるのか?



でも、サザエさんは新町分譲地ではなく、もっと駅のそばにすんでいたのかもしれません。

というのも、解釈によっては、新町分譲地は桜新町ではない! とも言えるのです。


そもそも、新町分譲地の住所は、桜新町ではなく、深沢なのです。

それは、戦後の住居表示実施前から。戦前から。


桜新町の名前の由来は、新町分譲地の桜並木なのは間違いなさそうなのですが… 肝心の新町分譲地を、桜新町だと思っている地域住民は、少ないのかもしれません。

「あそこは深沢。 駅のそばが桜新町」という認識のほうが一般的なのかもしれません。

…しかし、こればっかりは、地域住民に聞き込みをするわけにもいかないので、確かめようがないですよね。




こちらは、新町分譲地にある、普通の公園です。

普通の公園にも立派な門があるのが、新町分譲地! なのですが。



名前は「深沢の杜緑地」といいます。

名前は地域住民の意思と欲求を反映します。 「桜新町」ではなく「深沢」なのがポイントです。

もし、桜新町のブランドが強く、新町分譲地に住む住民も、自分が住んでいる所は桜新町だと考える人が多ければ、この公園の名前は「桜新町の杜緑地」になっていたでしょう。

その前に、住所だって、住居表示の実施の際に、深沢から桜新町に変わっていたでしょう。 人気の街の住所は、どんどん広がっていく傾向がありますから。


…という事は、桜新町の由来となった新町分譲地は、桜新町という名前を受け入れなかった。という事でしょうか(・_・;)

たしかに、新町って、なんだか青臭い感じですし、深沢のほうが、ひっそりとしていて重厚感があり、資産家の潜む邸宅のイメージに合ってる気がします。



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



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