
また、板橋区は板だけではなく石にも縁があるようです。 2つの町から石が寄贈され、宿場町の広場には石を使った算術遊び「ひろいもの」のモニュメントが。 「金」の解答は、まだ、ネットに無かったので…
まずは板橋区旧中山道の風景から
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この地図は{今昔マップ on the web(c)谷 謙二}{国土地理院 電子国土Webシステム}{カシミール3D}を使用しています。 |
まずは旧中山道の場所から。 簡単に載せることにします。
…とはいっても、現代の地図に古い地図を重ねれば、一目瞭然なのです。
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この地図は{今昔マップ on the web(c)谷 謙二}{国土地理院 電子国土Webシステム}{カシミール3D}を使用しています。 |
…はい、このとおり。
重ねた古い地図は、明治後期のものですが、江戸時代は遙か昔に終わったにもかかわらず、街道沿いはにぎやかですね。
明治になったとたんに鉄道網や機械文明が発達したわけじゃないですからねぇ。 街の形を変えるのは、政治よりも、自動車や鉄道といった文明なんですよね。
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板橋駅前 |
では、街の風景のコーナーです。
こちらは、板橋駅前。
…細長く武骨なビルが密集し… バスと電線のバランスと相まって、とても昭和っぽい風景!
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途中で旧じゃない中山道と交差します。
モータリゼーションにより、中山道の名は自動車が主役の大通りにバトンタッチされました。 それは正しいと思います。
いくら昔を懐かしんでも、文明生活を送る私達。 物流の中心は飛脚ではなく自動車。 スーパーで新鮮な野菜が買えるのも、Amazonの商品が数日で届くのも、こういう大通りのおかげですよね。
中山道を渡ると、板橋宿不動通り商店街。
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板橋宿不動通り |
板橋宿不動通り商店街は、電線が地中化されている様子。 電線が無いと、すっきりとした印象になります。
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仲宿商店街 |
それにしても、ちゃんと商店街の元気があります。 人で賑わいがあります。
モータリゼーションの時代になり、中山道の座が譲られても、板橋宿の活気は健在のようです。
周辺が市街地化したおかげで、中山道の通行人がいなくなっても、地元の人がお客さんになってくれました。
…でも、それって、意外と当たり前じゃないです。 いくら市街地化して住民が増えたとしても、 かつての宿場町…かつての街道…その賑わいが無くなっている所はありますから。 葛飾新宿とか。
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板橋区の由来 板橋 |
仲宿商店街をさらに進むと、はい。板橋です。
今はもちろん、板の橋ではありません。 板橋区の名前の由来であります。
昭和7年には、板の橋をやめてコンクリート製にしたのだとか。
不動通り商店街の電線地下化といい、宿場町板橋宿という伝統に縛られずに、時代の変化に柔軟に対応しているようです。
縁切の神様、板橋区におられます。
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板橋区史蹟 縁切榎 |
板橋からさらに進むと、縁切榎があります。
これ、個人的に、東京23区で一番好きな史跡です。
…どこが好きか? 人間の負の部分が可視化されているから。
絵馬には「ストーカーから解放されますように」とか「○○君が○○さんと別れて私のところに戻ってきてほしい」とか… 生々しい願いが書き込まれているのです。 人間は世のセンセイが主張するほど正しい生き物じゃないのですよ。
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縁切榎 案内板 |
縁切榎の由来は「いつの間にか」呼ばれるようになったようで、つまり由来は不明。
でも「榎と槻の古木があった」という事は…
エノキとツキ…
エンノキとツキ…
エンとツキ…
エンのツキ…
縁の尽き!
で、縁が切れると言われるようになった…という可能性も、無くは無いのかも。
由来が不明なものって、いろいろと想像する事ができる楽しみがあります。
板よりも石に縁がある?板橋区
板橋は昭和初期にはコンクリになったし…実は板橋区は、板よりも石に縁があるのではないか… という事象を、いくつか紹介します。
まず1つめ。 板橋駅前にある「りんりんちゃん」
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りんりんちゃん |
りんりんちゃんは茨城県桜川市の観光キャラクターで、 板橋区とは防災時相互援助協定を結んでいるとの事。 桜川市は石材の町らしく、観光キャラの石像を板橋区に寄贈したというわけ。
2つめも、板橋駅の近く。
この石も、寄贈されたもの。
寄贈元は、カナダのオンタリオ州、バーリントン市。
板橋区とは姉妹都市提携をしています。
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よく考えると、町同士が協定を結ぶとき、贈答品として「石」が選ばれることは、ありがちなのかなと思いますが、板橋駅近くで2つも見かけると「石ばっか貰ってるな板橋区」って思ってしまいますよね。
ひろいもの「金」は難しかったです!
板橋区と石の関係3つめは、板橋宿不動通り商店街にある、板橋三丁目縁宿広場にて。
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板橋三丁目縁宿広場 算術あそび ひろいもの |
なにやら模様があります。
真上から見た写真がこちら。
(正確には、photoshopで真上から見た風に加工した画像だけど)
これは、江戸時代の「ひろいもの」という遊びを紹介するモニュメントです。 江戸時代つながりという事ですね。
それにしても、盤上の碁石を取っていく遊び… また石なのです。
板橋区には、石を寄せ付ける何かがあるのかもしれません。
…にしても、この説明書きでは、いまいちルールが分からず。
正解が載ってました。
あぁ、なるほど。 石のある所でしか方向転換できないんですね。 答えを見てルールが分かりました。
で、この案内板にある通り、ひろいものは、もう1問、用意されています。
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板橋三丁目縁宿広場 算術あそび ひろいもの「金」 |
「金」という形。
「こちらはかなり難度が高いです。 みなさん、解けますか?」なんて言われると、解いてみたくなりますよね。
しかもこっちの正解は、載ってないし。 検索しても、解答が見つからないし。
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板橋三丁目縁宿広場 算術あそび ひろいもの「金」の答え |
多分これで合ってると思います!
いやはや、こういうパズルは、解けると気持ちがいいですね! そして、ネットに存在しない情報だからこそ、書き込み甲斐があるというものです。
まぁ『板橋区の旧中山道沿いにある、板橋宿不動通り商店街、板橋三丁目縁宿広場のモニュメント、算術あそび「ひろいもの」の「金」の答え』なんて、検索したい人、そうそういないと思いますけど。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
仲宿商店街
返信削除仲宿商店街
削除大工原里美
返信削除吉見早央
返信削除砂川陽香
返信削除西本明日香
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