2014年5月29日木曜日

かわいらしくリニューアルしている花畑団地

場所: 日本, 東京都足立区花畑
前回は飛び地のような足立区花畑8丁目を紹介しましたが、花畑には大きな団地もあるのです。 その名も、花畑団地。

昭和の時代、日本の高度経済成長を支えた団地は、平成の世にあわせて、かわいらしくリニューアルしていました。


かわいらしくリニューアルしている花畑団地




こちらが、花畑団地です。

この地図は{今昔マップ on the web(c)谷 謙二}{国土地理院 電子国土Webシステム}{カシミール3D}を使用しています。
この地図画像の元である地図は、国土地理院の地形図[2万5000分の1 草加 昭和40年改測 昭和42年10月10日発行]です。
昭和42年(1967年)の地図を見ると、花畑団地の周りはまだまだ、民家がまばらにある田舎である事が分かります。

なぜ花畑町に団地が生まれたかと言いますと、町の人々が団地を誘致したからです。 ものの本によりますと、花畑町の人々が日本住宅公団の誘致委員会を結成し、昭和36年(1961年)に公団を含めて花畑町土地区画整理組合を立ち上げたそうです。


前にこのブログでは竹ノ塚もやりましたが、同じ足立区で、同時期の団地であり、日本住宅公団という点も共通してます。


いろいろな風景を挟んでみます。 これは並木道の歩道。


5階建てのアパートが芝生に並んでいます。

いままで東京23区のいろいろな団地を見てきましたが、これだけ綺麗な芝生が印象的なのは、はじめてです。

団地に芝生というのは珍しいものではない、はずです。 けど、他の団地は、芝生よりも高層アパートの存在感に圧倒されていたり、道路と駐車場のスペースが主だったり、家庭菜園が目立っていたり… 



これは、エントランスと自転車と若木…


こんなかわいらしい建屋がありました。

かわいらしい… 花畑団地には、本当に、この言葉が似合います。


芝生に5階建てのアパートが、小さく並んでいる…

アパートの間隔は十分にあり、光と風と青空が感じられる…

そんな、かわいらしい団地です。


看板も、かわいらしい。

レンガの縁取りに、土壁のようなタッチの壁…



それにしても、現代建築は、こんな暖かいデザインもできるんですねぇ。

再開発オフィス街の銀色ビカビカクールなデザインばかりだと思ってました。


入場口のデザインも…


現代的、かつ、かわいらしいです。


石碑のフォントも、現代的です。 スマートデザイン。 iOSチック。

昔の石碑のそれは、筆書きですよね。

自転車置き場 掲示板 花畑公園



ここの歩道は工事中。



そして、こちらは目下、改築工事中です。


高度経済成長を支えた花畑団地。

時代は変わり、装いを新たにしています。

夢と豊かさに向かって走れば良かった時代は終わり、ただただ住むための部屋から、生活を楽しむ部屋が求められているのではないでしょうか。

花畑団地は、そんな時代の変化に対応した、かわいらしい団地だと思いました。





今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました! 前回と合わせて2回も、足立区花畑というローカルな地域をとりあげましたが… 実は、花畑でもう1記事書こうと思ってるんですよ。



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